2015年9月の自民党総裁選で、候補者が安倍総裁のみだったことから無投票で再選されて以来3年、2018年9月末で安倍総理の任期満了に伴う自民党総裁選が行われます。
森友・加計問題で支持率を落として、安倍総理の連続3選は厳しいのではないかという声もありましたが、7月現在では「支持する」との回答が「不支持」の回答を上回り、他に適任の総裁候補者がいるのかという声も聞かれます。
自民党総裁に選ばれるということは、日本の内閣総理大臣になるということもあり、自民党員の選挙とはいえ、国民にとっても大事な注目の選挙ですよね。
そこで今回は、
- 2018年の自民党総裁選が行われる日程はいつ?
- 自民党総裁選の仕組みは?
- 自民党総裁選の候補者一覧予想
について見ていきたいと思います。
日本の総理大臣を選ぶことになる自民党総裁選の行方を、ぜひチェックしてみてくださいね!
Contents
自民党総裁選挙2018年の日程はいつ?
現在のところ、正式な日程は発表されていませんが、2018年の自民党総裁選挙9月の下旬に行われることが有力視されています。
現段階での自民党総裁選挙のスケジュールは、下記のスケジュールをもとに調整中です。
- 【告示】2018年9月7日(調整中)
- 【投開票】2018年9月20日(調整中)
ではなぜこの日程が予想されるのか、順番にみていきましょう。
現在の自民党総裁の任期は、2018年9月末までで切れます。
当然9月末までには次期総裁が決まっている必要があるのですが、あえて8月より前に選挙をする必要性はありませんよね。
過去の例をみてみても、任期途中で辞職をした総裁を除いては、ほとんど9月に総裁選は行われているので、今回も9月に行われると思われます。
また、9月の中でも、安倍総理は9月11日〜13日にロシア・ウラジオストクで行われる東方経済フォーラムに、22日にはニューヨークでの国連総会に出席が予定されています。
安倍総理の外交日程を考えると、9月20日しかないという予定も納得できますね。
正式な日程が決定したら、追記していきたいと思います。
自民党総裁選挙の仕組みは?
2018年の自民党総裁選挙は、以前と比べて変わった点があります。
過去には連続2期までしか自民党総裁を務めることはできなかったのですが、2017年3月の党大会で連続3期まで務めることができるようになりました。
任期は3年でこれまでと変わりはなく、今回選ばれた総裁は2021年9月まで務めることになります。
また、以前と比べて地方票が力を持ったことも今回の選挙から変わった点です。
では、どのように自民党の新総裁が選ばれるのか、仕組みを見ていきましょう。
自民党総裁選立候補の条件は?
そもそも自民党総裁選挙に立候補するためには、どのような資格が必要なのでしょうか。
立候補するためには、以下のような条件があります。
- 自民党所属の国会議員であること
- 自民党所属の国会議員20名の推薦があること
- 2期6年連続して総裁を務めたものでないこと
2番目の「自民党所属の国会議員20名の推薦があること」というところが一番ハードルが高そうで、事前に予想に名前が上がらない人が急にでてきそうにないところですね。
自民党総裁選投票や当選の仕組みは?
次に自民党総裁選の投票や当選の仕組みについて見ていきましょう。
投票をできるのは、自民党所属の国会議員と、自民党の党員・党友です。
党員・党友として投票に参加するためには、直近2年間に党費の滞納がないことというのが条件となるので、滞納がないとしても2年以上党費を払い続けている必要があり、結果的に自民党に入党して3年以上経たないと、総裁選に投票できないということになります。
対立候補を落選させるために、直前で大量に入党して組織票を投票されても困るので、当然といえば当然の条件といえるかもしれませんね。
投票は国会議員が一人一票もつ議員票405票と、党員・党友のもつ地方票405票を合わせた810票で過半数を得た立候補者が、新総裁に選ばれます。
以前は地方票は300票に限定されていたので、今回の総裁選では地方票が国会議員と同じだけの力を持ったことにどのような影響があるのか注目したいですね。
1回目の投票で、過半数を獲得した立候補者がいなかった場合は、上位2名による決選投票が行われます。
決選投票では、再度一人一票の国会議員票と、各都道府県が一票をもつ地方票で行われます。
このような2018年の自民党総裁選を経て決められた新総裁は、2021年までの任期中に、平成から新元号への移り変わり、東京オリンピックなど重要なイベントが盛りだくさんで、責任も求められます。
結果に注目して自民党総裁選を見守りたいですね。
自民党総裁選挙2018年の候補者一覧予想は?
現在のところ、正式に自民党総裁選に立候補を表明した候補者はいませんが、以下のような候補者一覧が予想されています。
立候補者 | 年齢 | 支持基盤 | 当選回数 |
---|---|---|---|
安倍晋三 | 63歳 | 細田派、麻生派、二階派 | 当選9回 |
石破茂 | 60歳 | 石破派 | 当選11回 |
野田聖子 | 57歳 | 無派閥 | 当選9回 |
以前は、宏池会(岸田派)の岸田文雄政調会長も、総裁選の立候補者として予想されていましたが、7月24日に総裁選への不出馬と、安倍総理の支持を表明しました。
現状の総裁選の候補者一覧は、事実上3人ということで、安倍総理の3選が見えてきたような気がします。
9月の自民党総裁選。その権力闘争を通して見える「派閥」のいまを報告します。麻生太郎氏が銀座のステーキ店で、安倍晋三首相らを前に宣言したのは… https://t.co/NtEczvTW5G pic.twitter.com/gUNmSI7PBY
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年7月3日
安倍晋三
任期中に国政選挙を5回勝利に導いた実績で、初の3選目をめざす安倍総理は、森友・加計問題で一時は支持率も40%を切ることろまで落ちたときもありましたが、現在では44%まで復活しています。
アベノミクスと呼ばれる経済政策と、選挙の強さから、前回石破氏に負けてしまった地方票をどこまでとることができるかに注目が集まりますね。
石破茂
石破茂元幹事長は、知名度も高く、2012年の総裁選の地方票は、安倍総理に勝っていたほどでした。
ただ、党内の国会議員からの人気が低く、自らの率いる石破派の約20人で戦っていく必要があります。
野田聖子
野田聖子総務大臣は、過去には「女性初の総理大臣候補」と呼ばれ、無党派層の支持は高いのですが、前回の総裁選でも立候補に必要な20人の推薦人を集めることができずに出馬を断念した過去があります。
今回も総裁選直前になって、夫や仮想通貨に関わるスキャンダルも発覚し、立候補するのもなかなか難しい状況ではないかと思われます。
小泉進次郎
アンケートなどの次の総理になってほしい人物ランキングには、小泉進次郎氏の名前をみることが多いですよね。
残念ながら、小泉進次郎氏が今回の自民党総裁選に出馬する可能性は推薦人の20人が必要という条件などからもないと思われます。
ところが、国会議員、地方党員の中でも抜群の人気を誇る小泉進次郎氏が、誰に投票するのかというのは、非常に注目も集めますし、影響力も大きいですよね。
6年前の総裁選の時には石破茂氏に投票していた小泉進次郎氏が、今回の総裁選では誰を応援するのかということにも注目が集まりそうです。
まとめ
今回は2018年9月に行われることで調整中の自民党総裁選挙について、日程はいつなのかや、その仕組と候補者一覧の予想についてみてきました。
- 安倍首相の外遊スケジュールのため9月20日投開票で調整中
- 新総裁は改元、東京五輪時の内閣総理大臣で重要な役目
- 候補者一覧から安倍首相の3選は有力
岸田文雄氏の不出馬表明、野田聖子氏のスキャンダルなどから、事実上今回の総裁選は安倍晋三氏と石破茂氏の一騎打ちとみてよさそうですね。
しかし、まだ総裁選までには何が起こるかわからないので、新総裁が決定するまで注目してニュースをチェックしていきたいと思います。